うつ病の元看護師が、看護師について振り返ってみる

こんにちは。いちりんごです。

 

「看護師=白衣の天使」ってイメージありますよね。私はそんな看護師に憧れて進学、就職をしました。でも、世間ってそんなに甘くない…(笑)

 

患者さんにいつも笑顔で優しいのは当たり前。それ以上に求められるのは高度な知識と技術、とっさの判断力。そんなことは看護学生時代の実習、授業で嫌って言うほどわかっているつもりでした。でもそれは所詮「つもり」だったんです。

 

患者さんの命に関わる仕事で、責任がすごく重い。

医者よりも患者さんと関わることもあるから、ちょっとした変化にも気づける必要がある。

常に勉強をしていき、知識や技術を身につけていかないといけない。

夜勤があれば、不規則な生活になる…などなど…

看護師ってすっごい負担大きくね!?って、働き始めて気づきました(笑)

それに加え、私は小さい頃から自分に自信がありませんでした。それは、働き始めてからも変わりませんでした。経験年数が増えて、後輩ができた時に、私はとても怖くなったんです。「今までは何かあれば先輩に頼っていたけど、これからは私が頼られる側。そこまでの自信なんて全然ない」きっと、これは看護師であれば、誰でも通る道だと思います。でも、私はその事が怖くて怖くて、色々考えすぎた結果…

うつになりました(笑)

いや、きっとそれだけではないとは思うんです。その当時の職場の環境もまぁまぁひどかったし、色々な要因が重なって、私はうつになったんだと思います。

 

だからこそ、今も現役で働いている看護師の方々、看護師を目指そうと努力をしている学生の人はすごい尊敬するし、自分の小さい頃からの夢を一旦諦めていることには残念だなという気持ちもあります。特に今は、コロナで医療現場はひっ迫していて、それでも懸命に働いている看護師や、医療現場の方々には感謝しかありません。

 

でも、本当に働いていて辛い時、逃げてもいいんだなとも思います。私は、うつ病になって、休職するまで「看護師を辞める」ということを本気で考え、行動することが出来ませんでした。(1度退職を考えていることを上司に話したら軽く説得されてしぶしぶ納得した経験あり)

自分が小さい頃から憧れていた職業でもあるし、患者さんと接することは好きでした。特に、高齢者の人とお話するのは大好きで、孫のように可愛がってくださる患者さんもいて、私の方が元気をもらっていました。でも、それだけじゃ看護師って務まらないんですよね…お話するのが好き、得意だけじゃ私の看護師としての自信は全然つきませんでした。もちろん、生活をしていくためには働かないといけないし、それが理由で再就職を病院にしたりもしましたが、またうつ病の症状が悪化し、休職と復職を繰り返して1年半程で退職。

ここまでしてやっと、向いてないんだなと諦めがつきました(笑)でも、看護師と言っても病院で働くだけでは無いため、他の形で働けば私にあっている職場もあるかもしれませんが…でも今はそれを探す気力まではありません。その結果、一旦看護師は辞めて仕事を探そうという結論に落ち着きました。

 

看護師に限らず、働くってすごく大変ですよね。でも、生活するためには働かなくちゃいけなくて…そうやって無理が重なると体調を崩しちゃうことって世間的にも多いと思います。でも、長い人生、私たちって働くために生きているわけじゃないですよね。自分が自分らしく好きなことをしたり、好きな人と過ごす。そのために働いているんだと思います。もちろん、仕事が好きで生きがいという人も沢山いると思います。そういう仕事に出会えたら1番いいのかもしれないけど、少なくとも、私にとってのそういう仕事は看護師ではなかった。ただそれだけだと思います。

次に働き始める時は必ず初挑戦の仕事になります。(看護師以外経験がないため…)でも、看護師以外にもこんなに仕事ってあるんだなーってハローワークに行きながら思うんです(笑)選択肢なんていくらでもあるじゃん!とりあえずやってみよう!なんだかワクワクしてきます(笑)とはいっても、まだ体力とかは落ちてるし、生活リズムも整ってはいないため、自分の体を第一にゆっくり探していこうと思います。

また、もし、看護師として働きたいなって思えたら、その時は万全の状態で挑めるように。

今を一生懸命生きていこうと思います。